バンクーバー東京間で2024年3月から新たにスタートした格安航空便「ZIP AIR」。
今回はZIPAIRに乗ってバンクーバーから東京(成田)へ帰国をしました。また、ZIP AIRに乗ったことがないけど、利用予定のある方に向けて、価格、乗り心地、機内食、Wifi、充電コードなどについてZIP AIRのレビューをしていきます。
ネットにあることだけではわからない体験談からリアルな情報を確認してみてください!
ZIP AIRってどんな航空便?
まずZIPAIRを一言で表すと「安くて快適な航空便」と言えるでしょう。最高でした!
ZIPAIRはJALの子会社の格安航空(LCC)でバンクーバーと東京(成田)間は2024年3月からスタートしました。現在バンクーバー東京間はは週5本の運行がされていて、値段は$300代〜から用意されています。
システムとしては、有料オプション制で基本の航空券価格に必要なサービスだけを上乗せしていく仕組みです。航空券代にプラスして1万円〜2万円ほどかかると想定しておきましょう。
jALの子会社なので、CAの方も今回見た限りだと、日本人で機内アナウンスも日本語が最初に流れてました。もちろん英語や中国語でのアナウンスもされます。
- とにかく安く直通で東京とバンクーバーを移動できる
- 燃油サーチャージがかからない
- 機内食も美味しくて最高!
- 快適な機内と丁寧な対応
ZIP AIRが安いのに快適な理由
ZIP AIRは企業努力がすごくて、どうやら従来の格安航空便とは一線を画す存在のようです。
だって「安いけど、快適」って矛盾しているように思いませんか?
ここに企業努力(安さの秘密)が隠されています。
ZIPAIRは今まで飛行機で当たり前とされていた部分を無くして、本当に必要な部分だけを残した機体なのです。
例えば、座席のスクリーン画面が付いてなくて、代わりにタブレットスタンドのみを付け、機体の軽量化と経費削減。
また、食事は事前オーダー制で余分な食料や飲み物、カートが無くなり、その分のスペースを座席数の増加に当てているのです。機体自体もJALの機体を再利用して、経費削減。
しかし、Boeing社787-8型機を使用しているため、長距離を移動できる安全性も確保しています。また、接客の質や機内食の質はJALからしっかり受け継がれているので、サービスの質は落ちていないのが素晴らしいポイントです。
このような企業努力の結果、航空券価格が安くなり、燃油サーチャージもかからないけど快適なサービスが実現できるのです。
なんだかZIPAIRって面白い斬新な航空便なんですね。
ZIP AIR(バンクーバーから東京)料金
今回利用したのは、スタンダートバリューの1番安いクラスです。
オプション込みの合計金額はなんと54,521円です。
内訳をみると、運賃+税金等の基本料金は41,427円。有料オプションは13,094円分です。
有料オプションは、サービスパッケージという①座席指定 ②30kgまでの預け入れ荷物1つ ③機内食のセットプランを購入しました。
え、安すぎない?となにか付け忘れてるか心配になるくらいの値段!
このパッケージプランよかったので、おすすめです!
受託手荷物(預け入れ)
ZIPAIRでは、受託手荷物はすべて有料オプションとなっており、1つ目から料金が発生します。1個あたりの最大重量は30kgまでとなっています。一般的な23kgよりも広い許容範囲が特徴です。
料金の詳細
- 成田発バンクーバー着:1つにつき7,000円
- バンクーバー発成田着:1つにつき73ドル
料金例
例えば、成田発バンクーバー着で受託手荷物が2つの場合は7,000円 × 2 = 14,000円
私の場合、スーツケース1個だけだったため、サービスパッケージプラン内で対応でき、追加料金は発生しませんでした。
旅行前に荷物の個数や重量を確認し、必要に応じて事前にオプションを追加するのがおすすめです!
機内持ち込み手荷物について
ZIP AIRの手荷物の規定では、1個目が40×25×55㎝、2個目が35×25×45㎝の合計2個で重さは合わせて7㎏までが無料です。
しかしチェックインカウンターに持ち込み、量ってみると11kg との表示!
「追加で払わないとですよね〜」というと「パソコン入ってますか?抜いてください」といわれ、取るもそれでも「9kg」との表示。
しかし「成田から乗るときは気をつけてくださ〜い」といわれ、追加チャージなし!!!???
見逃してくれたのか??何か規定があるのか?わからないけどZIP AIRありがとう!寛大だ!
機内食について
ZIPAIRの機内食は、サービスパッケージに含まれる場合もありますが、単体でのオーダーも可能です。ただし、事前注文が必須となっています。機内食を受け取りには、搭乗券の確認が行われます。自分で食べ物を持参しても特に問題はないみたいです。
写真は「チキンのシーフードチリソース和え」で、味付けは日本人好みで非常に美味しかったです。見た目以上に量が多く、10時間近いフライトでもお腹が空くことなく満足できる量でした。
空の旅での食事はやっぱり美味しいですね。
その場で購入はできる?
その場で購入可能な軽食(お菓子やカップラーメンなど)は、クレジットカード決済のみで対応していますが、事前注文の方が種類も多いので最初に頼んでおくことをお勧めします。
機内食の料金は?
路線によって提供される料理が異なるため、料金にもばらつきが出てきます。
例えば、バンクーバー発東京着の場合だと、2200円〜2500円です。一方で東京発バンクーバー着の場合は、1500円〜3000円までより幅広いメニューがあります。
バンクーバー発東京着の機内食メニュー | 価格 (円) |
---|---|
豚の生姜焼き丼 | 2,200 |
アジア風サーロインビーフソテー | 2,200 |
白身魚の帆立餡かけソース | 2,200 |
マッシュルームラビオリのドライトマトとほうれん草入りソース | 2,500 |
チキンのシーフードチリソース和え | 2,200 |
ZIP AIR(バンクーバー東京間)の機内
では、いよいよ機内の様子を伝えていきます。
シートピッチは広い
気になるZIP AIRの座席の快適さにつながる「シートピッチ幅」です。
利用したレビューとしては、格安航空便(LCC)にしては広くて快適。私の身長は175cmですが、前の座席に足がぶつからなくて、十分くつろげる空間が作られています。180cmくらいある方は少し窮屈に感じるかもしれません。
シートピッチの幅は、約79cm(約31inch)とJALの84cm~86cmと比較すると狭いように思いますが、モニター画面がないこともあり、体感的に遜色ないように感じました。
シートの頭部分には高さや形を変えられるヘッドレストもついており、飛行機で寝るときの頭の位置が固定でき、くつろぎやすかったです。
タブレットホルダーと座席テーブル
モニターがついていない代わりにタブレットホルダーがついてます。
タブレットを立てかけて動画視聴や読書などができるので、搭乗前にダウンロードしておきましょう。
スマホを置くこともできるので、タブレットがない方もご安心ください!
座席テーブルは二段階の折りたたみ式です。
使用したのは、機内食を食べる時だけでしたが、普通のよくあるものと代わず、特に不満はなしですね。
座席で充電ができる
ZIP AIRのスタンダード座席には、充電コンセントが一つ付いているため、スマホやタブレットを充電できます。
少し位置が分かりづらいのですが、タブレットスタンドや座席テーブルの左下にあります。
途中までコンセントの位置に気づきませんでした。
機内Wifiは使える?
ZIPAIRでは、離陸後に無料で機内Wi-Fiが使えます。座席のシートポケット接続ガイドが入っているので、案内に従って接続しましょう。
ただWifiを繋ぐのではなく、以下の手順を踏む必要があるそうです。
- 機内Wi-FiのSSID「ZIPAIR_passenger」を選択
- 機内Wi-Fiサービスのポータルサイトにアクセス
- 利用規約に同意し、接続ボタンを押す
私は、このやり方を知らず機内Wi-FiのSSID「ZIPAIR_passenger」を選択して、繋がらないと勘違いしました。そのため、どのくらい強いのかは試せずでした。
ただ、色々調べた限りかなり低速とのことで、使えるのはSNSでのテキストの送信くらいらしいです。機内で動画視聴や容量大きめのダウンロードは難しいと思うので、事前に済ませておきましょう。
ZIP AIR(バンクーバーから東京)レビュー総括
今回は、ZIP AIRのスタンダードシートでバンクーバーから東京へ帰国。最大の魅力は「安さと快適さ」にあると感じました。
機内には、必要最低限の機能だけを搭載し、無駄を省くことでコストを抑えています。しかし、タブレットスタンドや無料Wifi、ヘッドレストなどの細かい気配りにより、快適さはむしろ上がっているとさえいえます。
まだまだ、試していないサービス(ZIP AIRラウンジやフラットシートなど)もあるので、次回第二弾があればまたレビューしていきます。
カナダから日本へ本帰国の予定のある方はこちらの記事も参考にしてみてください!