社会人留学経験者が語る「Co-op留学」のメリットデメリットとは?

Coop留学社会人が語るメリットデメリット

カナダのCo-op留学はキャリアアップ、キャリアチェンジを目指す20代〜30代の社会人に人気の留学プログラムです。

ネット上ではCoop留学のキラキラしたイメージばかりが紹介されていますが、デメリットを解説する記事は少なく、リアルな情報を求めている方も多いのはないでしょうか?

そこでこの記事では、社会人でCo-op留学を経験した私がCo-op留学のメリットとデメリットについて双方の観点から解説していきます。

以下は私の体験談ベースで書いていますので、ぜひご覧ください!

Tommy

この記事を書いた人
トミー(Tommy)
海外在住(カナダ)WEBライター&ブロガー。ブログ最高月10万円。
留学エージェントで100記事以上執筆。海外生活役立ち情報。Co-op留学、ワーホリ経験。前職はクレジットカード会社。
「海外で気楽に暮らす」をモットーにサイト運営中。

目次

社会人に人気のCo-op留学とは?

Coop留学とは?

Co-op留学とは、専門学校での勉強と現地インターンを組み合わせたカナダ限定の留学プログラムです。

このCo-opプログラムは特に社会人に人気の留学プログラムであり、留学生として専門分野の勉強をしながらカナダでの就労が認められます。

年齢制限が設けられていないため、20代、30代、40代の方などさまざまな年齢層が学生として参加可能です。そのため、社会人だけではなく、これから就職活動を控える大学生にも高い人気があります。

Coop留学の特徴
  • キャリアチェンジ・キャリアアップを目指す社会人に人気
  • 海外志向の大学生からの人気も高い
  • 座学期間+インターン期間という構成
  • カレッジの座学期間もアルバイト可能
  • プログラムが豊富(マーケティング・ビジネス・保育 etc….)

Co-op留学の仕組み

Co-op留学の仕組み

Co-op留学は、大きく分けて「座学期間」「インターン期間」の2つのステージで構成されています。

前半はカレッジで授業を受けてスキルを学び、後半は現地の企業でインターンを行います。この2つの期間は通常、50:50の割合で設定されており、1年以上の長期コースでは、数週間のバケーション期間が含まれます。

例えば、私が専攻した「デジタルマーケティングコース」は、以下のような構成でした。

Co-op留学のスケジュール例(1年間プログラムの場合)

1ヶ月目〜6ヶ月目座学期間
– 学校で授業を受け、専門分野のスキルを習得
– 課題やプレゼンテーションの準備
– アルバイト(週20時間以内)で生活費を稼ぐ
– インターン先を探し、応募や面接準備を進める
– 最終的なインターン先の決定
7ヶ月目〜12ヶ月目インターン期間
– 現地企業でフルタイムの有給インターンを実施
– 座学で学んだスキルを実務で活用し、経験を積む
– 必要に応じてアルバイトを継続し、生活費を補う

Co-op留学で学べるスキル

Coop留学で専攻可能なスキル・分野は、幅広く、学校によって提供されるプログラムは異なります。ビジネス、マーケティングホスピタリティなどの王道分野は多くの学校で提供されていますが、専門性の高いプログラムは特定の学校でのみ提供されています。

以下がCoop留学のスキル一覧です。

Coop留学で学べるスキル一覧
  • ビジネス(ビジネスマネジメント、ビジネスアナリティクス、起業など)
  • マーケティング(デジタルマーケティング、ソーシャルメディアマーケティングなど)
  • ホスピタリティ(ホテルマネジメント、フード&ビバレッジなど)
  • 観光(観光マネジメント、イベントプランニングなど)
  • 貿易(国際貿易、輸出入管理など)
  • 保育士(幼児教育、早期学習プログラムなど)
  • Webデザイン(UI/UXデザイン、フロントエンド開発など)
  • Web開発(ソフトウェア開発、プログラミングなど)
  • ヘルスケア(医療アシスタント、健康管理など)
  • 翻訳・通訳(言語学、ローカリゼーションなど)
  • 映像制作(映像編集、撮影技術など)
  • 俳優・演劇(演技スキル、舞台芸術など)
  • メイクアップ(プロフェッショナルメイクアップ、特殊メイクなど)
  • プロジェクトマネジメント
  • グラフィックデザインアニメーション
  • IT・ネットワーク(サイバーセキュリティ、クラウドコンピューティングなど)
  • 会計(会計基礎、財務管理など)

Coop留学とワーキングホリデーの違い

Coop留学とワーキングホリデーの違い

Coop留学とワーキングホリデーの共通点は、どちらもカナダでの労働が認められることです。しかし、それ以外の点は大きく異なりこの二つのプログラムは似て非なるものです。

では、それぞれの違いはどこにあるのでしょうか?

Co-op留学ワーキングホリデー
年齢制限なし(18歳以上が一般的)18〜30歳まで
目的スキル習得+カナダでの就労経験仕事・旅行・語学学習など
就労条件・座学期間からアルバイト可能
・インターン期間はフルタイム就労可能
フルタイムで自由に働ける(業種・期間の制限なし)
学習期間座学期間中はカレッジで授業なし
ビザ期間プログラム期間次第(6ヶ月〜2年)最長1年間の滞在が可能(カナダの場合)
ビザ学生ビザ+労働許可証ワーキングホリデービザ
費用50万〜200万/年(プログラムによる)3万円〜4万円(ビザ申請など)

この表を見てみると、ほぼ全ての項目で違いがあることがわかります。それぞれの違いを認識した上でプログラムの選択をしましょう。

カナダへの長期滞在を計画している方は、Coop+ワーキングホリデーの組み合わせがおすすめです。
Coop留学の期間でスキルアップ+仕事獲得をした上でワーホリでビザ延長するとさらに海外での就労経験を積めるので、より効率的な留学ができます。

社会人から見たCo-op留学のメリット

社会人から見たCo-op留学のメリット

では、社会人の私から見たCoop留学のメリットについて経験をもとに解説していきます。

①スキルアップに有効

Co-op留学では、専門学校で学んだ知識をその後の現地企業でのインターンで実践できます。この「学んだことをすぐに活かす仕組み」が、Co-op留学最大のメリットであり、スキルアップにつながるポイントです。

座学期間中は、プレゼンテーションやプロジェクトなど、実践的な授業が中心。インターンでは、専攻した分野での実務経験を通じて、さらにスキルを磨くことができます。

過去に専門分野の経験がある場合は、そのスキルをさらに高める絶好のチャンスです!

②大学生よりもインターン先を見つけやすい

Coop留学ではプログラムを修了するためにインターン先で一定の時間働く必要があります。そして一番の困難は「インターン先を獲得する」ことです。

そのため、大学生と比べて社会人が持つ経験は大きなアドバンテージとなります。

例えば、仕事探しの際にはレジュメを作成して、面接を行い採用される必要がありますが、その際には職歴を記載し、どのように志望先の会社で活躍できるかを伝えますよね?

この観点から大学生よりもCoop留学では社会人の方がメリットはあると言えます!

③学校の就職サポートが受けられる

Co-op留学では、履歴書の添削や面接対策、求人の紹介など、学校から手厚いサポートを受けられます。一方、ワーキングホリデーでは、カナダ到着後に自分で履歴書を作り、情報収集や面接準備を進める必要があります。

留学初心者にとって、仕事探しの進め方がわからず戸惑うこともありますが、Co-op留学ならクラスメイトや講師と情報を共有しながら進められるため、安心して取り組めます。

④お金を稼ぎながら勉強できるから

留学に行きたい人が1番頭を悩ませることは「留学費用」の問題です。

Coop留学では有給インターンがあるため、最終的には学費分まで回収できる可能性もあります。

また、インターン期間だけでなく、座学期間中でもアルバイトで生活費を稼げるのです。

Coop留学では、カナダでの就労が許可されるため、現地の企業でのインターンシップや座学期間中でもアルバイトが可能です。

私は社会人2年弱の貯金しかなく、余裕がなかったのでCoop留学で「稼ぎながら学ぶ」という選択をしました。

⑤日本とカナダの働き方を比較できる

社会人留学の大きなメリットは、日本とカナダの働き方を比較できる点です。日本での仕事を経験しているため、自分は日本に合うのか、海外向きなのかをより広い視点で考えられます。

実際、職歴のない大学生の多くはコース終了後に日本へ帰りたがる一方で、社会人留学生の多くは海外に残りたいと考える傾向があります。この違いは、「日本での働き方を経験しているかどうか」によるものです。

⑥英語✖️専門スキルを同時に学べる

Co-op留学では、「英語」と「専門分野」を同時に学べます。授業では専門スキルを習得しながら、英語で学ぶ環境そのものが語学力の向上にもつながります。

特にCo-op留学では、英語ができて当たり前という環境で生活し、働くことになります。このため、英語を使う力が自然と鍛えられ、語学力が確実に向上します。もちろん、事前学習や慣れるまでの精神的な負荷を感じることもありますが、それを乗り越えれば、英語力と専門スキルの両方を高めることができるのがCo-op留学の魅力です。

複数のスキルを同時に獲得できる環境で、実践的な成長を目指せます!

社会人から見たCo-op留学のデメリット

社会人から見たCo-op留学のデメリット

上記では、社会人のCoop留学には多くのメリットがあることを解説しましたが、Co-op留学のデメリットについてもみていきましょう。

①留学費用がかかる

Co-op留学は、ワーキングホリデーと比べると高額な留学費用がかかります。授業料はプログラムによって変わりますが、年間で50万円〜200万円程度になるでしょう。実際、私が先行したマーケティングプログラムでは、1年間のプログラムで約80万円かかっていました。

もちろん授業料の他に生活費、保険料、航空券代なども別途かかってくるため、全体の費用を把握した上で留学計画を立ててみましょう。

しかし、Coop留学は、就労が許可されるため、カナダ現地で働き、支払った留学費用を回収することも可能です。

② Co-op留学✖️キャリアチェンジはハードルが高い

Co-op留学を通じて未経験分野へのキャリアチェンジに挑戦する人は沢山いますが、英語で新しいことをゼロから学ぶというハードルは非常に高いです。実際には、かなりの労力と時間が求められます。

私自身も日本で「営業職」をしていたところから、カナダで「デジタルマーケティング」という未経験の分野に挑戦しました。毎日10時間以上、英語とマーケティングの勉強に費やし、正直なところかなり大変でした。

それでも、Coop留学を通じてキャリアチェンジに成功する人がいるのは事実です。最終的にはどれだけ事前に準備して現地でも努力できるかです。挑戦することが好きな人にとっては、大きな成長や満足感を得られる絶好の機会かもしれません。

③Coop留学終了後、日本市場への再適応

Co-op留学を終えて帰国後、日本の就職市場に再び適応する必要があります。その際、留学中に得たスキルや経験をどのようにアピールするかを考えることが非常に重要です。

しかし、Co-op留学で培った経験は他の候補者との差別化につながります。日本での社会人生活では、それが大きなアドバンテージとなるでしょう。

私自身、Co-op留学を通じて多くの経験を積みました。その一つが、このブログの立ち上げです。仕事を得るためにブログを始め、コツコツと実績を積み重ねた結果、フリーランスとして仕事を得ることができました。このような実体験も、再適応の成功例として活用できると感じています。

④ 学業と仕事の両立

Co-op留学では、授業や課題に取り組みながらアルバイトやインターン探しを同時に進める必要があります。そのため、毎日やることが多く、時間が足りなく感じるでしょう。

インターン期間に入ってしまえば、仕事に集中できますが、慣れないタスクに苦戦したり、雇用主の事情で急にクビにされることも珍しくありません。

座学期間中の主なタスク
  1. 授業:学校で専門的なスキルを学ぶ
  2. 課題とプレゼン準備:授業の一環として取り組む必要あり
  3. アルバイト:週に20時間の制限あり
  4. インターン探し:履歴書、ポートフォリオ作成・面接対策・応募など

さらに、ボランティアや個人プロジェクトに挑戦する人も多く、やりたいことが増えるほど忙しくなります。時間の管理がカギですが、この充実感が成長につながる大きなポイントです。

⑤ 日本でのキャリアの中断

社会人にとって、これまで築いてきたキャリアを中断することは大きな決断であり、大きな損失になる可能性もあります。私自身も日本でのキャリアを手放し、Coop留学を選びました。

しかし、それ以上に得られるものが大きいと考えたからこそ、思い切ってこの道を選びました。もちろん、Co-op留学が全ての人に最適な選択肢ではないかもしれません。

それでも、キャリアを一時的に中断してでも挑戦する価値があると私は信じています。それは新しいスキルや経験、そして視野の広がりという形で自分の人生にプラスとなるからです。

Coop留学についてのよくある疑問

Co-op留学アルバイトはできますか?

座学期間中は週24時間までアルバイトが可能です。また、インターン期間中はフルタイムで働くことが許可されています。

Co-op留学でどのような分野を学べますか?

ビジネス、マーケティング、ホスピタリティ、IT、デザイン、ヘルスケアなど、多岐にわたります。プログラムは学校によって異なるため、自分の興味やキャリアに合った分野を選ぶことが大切です。

英語が得意でなくてもCo-op留学は可能ですか?

ほとんどの学校で入学条件として一定の英語力(例: IELTS 5.0〜6.0程度)が設定されています。英語力に不安がある場合や基準に満たない場合は、語学学校で英語を学んでからCo-opプログラムに進むのが一般的です。

奨学金などの授業料サポートはありますか?

一部の学校では、奨学金制度を導入しています。また学校や時期によってプロモーションで授業料がお得になっていたり、分割での支払いが可能な学校も存在します。

インターン先は自分で探す必要がありますか?

学校やプログラムによりますが、多くの場合は自分でインターン先を見つける必要があります。学校側からは通常求人の紹介や個別相談、履歴書添削、面接対策などのサポートが提供されます。最終的には自分で面接を受け、仕事を得る必要があるため、積極的な姿勢が重要です。

Co-opとプラクティカムの違いは何ですか?

プラクティカムは、学業の一環として行われる無給の職場体験です。学んだ内容を実際の現場で確認・応用することで、学習内容への理解を深めることが目的です。多くの場合、学校が職場を手配するため、自分で探す負担が少なく、特定のスキルや資格取得を目指す人向けです。ヘルスケアや教育など学業と密接に関連した分野で実施されることが多く、自習の期間は数週間と短い傾向があります。

Coop留学におすすめの留学エージェント

最後に私がおすすめのカナダ現地エージェントを紹介します。

マイルストーンカナダ

マイルストーンカナダは、20年以上の経験を活かし、年間約350人の留学生をサポートする現地で評判の良いカナダ留学エージェントです。スタッフ全員がカナダ在住で、現地情報に精通しているのが強みです。

取り扱うプログラムも豊富で、ワーキングホリデー、私立カレッジ、公立カレッジ、Coop留学、語学学校、大学進学など多岐にわたります。

留学生の立場に立った親身なサポートが特徴で、カナダ現地バンクーバー、トロントに現地オフィスも構えます。さらに、留学中の手厚いサポートと質の高いカウンセリングで、多くの留学生に選ばれています。

当ブログ限定で割引できます!

マイルストーンカナダはこんな方におすすめ
  • まだ留学プログラムを決めきれてない方
  • 留学都市をバンクーバー、トロント、ビクトリアなど迷っている方
  • コストを抑えてカナダ留学したい方
  • 薬剤師・保育士・会計士・映像系・看護などの専門スキル分野
  • 手厚いサポートを受けたい方

Twins カナダ留学

Twinsカナダ留学の基本情報

Twinsカナダ留学は、社会人向けのCo-op留学に特化したエージェントで、バンクーバーを拠点に活動しています。留学前から留学中、さらには留学後の転職支援まで一貫したサポートを提供し、現役留学生や卒業生とのコミュニティ「Co-opers」を運営して情報共有やネットワーキングの場を提供しています。

手数料を抑える工夫や、個別対応のための定員制を採用しており、本気でキャリアチェンジを目指す社会人に人気の留学エージェントです。

Twinsカナダ留学はこんな人におすすめ
  • 社会人経験を活かしてキャリアチェンジを目指したい人
  • 留学前から留学後までトータルサポートを求める人
  • 現役留学生や卒業生との交流を深めたい人
  • 個別対応で自分に合ったプランを提案してほしい人

もし、留学エージェント選びに迷っている方は、以下からX(旧Twittter)から連絡して頂ければ、無料で相談に乗ります。

▶︎https://x.com/Tommysnote



Coop留学社会人が語るメリットデメリット

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この記事を書いた人

カナダのバンクーバーでCoop留学、ワーホリを経験。留学エージェントのWebライターとして100記事以上執筆した経験をもとに海外での生活役立ち情報を発信中。

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