カナダのCoop留学は有給のインターンの機会があるため、多くの留学生から人気があります。
しかし、現地でCoopのインターン先を見つけるのが難しい。どのように働いているのかわからない。など詳しい実態を事前に知れる機会は少ないですよね。
そこで今回は私のCoop期間中のリアルな体験談をシェアしていきます。
ひとつの体験談として参考にして頂けると嬉しいです!
- Coop留学でデジタルマーケティングを専攻
- 合計1年間のコース(通学6ヶ月+Coop期間6ヶ月)
- Coop留学時の年齢:25才
- 日本での職歴:大手金融機関での法人営業1年半
- 当時の英語力:TOEIC 855点・語学学校へ1ヶ月通学
Coop留学の専攻と目標
まずは私のCoop留学の背景についてお話しします。私はデジタルマーケティングを専攻しており、プログラムは合計1年間、6ヶ月の通学期間と6ヶ月のCoopインターン期間で構成されていました。
デジタルマーケティングのコースを選んだ理由は、「リモートワークを通じて、場所に縛られず自由に生活できるようになりたい」という目標があったからです。もしかしたらありきたりな目標に聞こえるかもしれませんが、私はこの目標を本気で実現したいと考えていました。
そのため、現地就職を目指すのではなく、フリーランスとして自分で仕事を獲得しながら活動することを視野に入れてCoopインターン先を探しました。
Coop留学インターン期間中に行ったこと
Coop留学のインターン期間中に行ったことは主に3つあります。
- 留学エージェントでのマーケティング
- レストランでのバイト
- ブログ運営
①留学エージェントでのマーケティング(Coop先)
Coop先として勤めていたのが、留学エージェントです。比較的有名なエージェントであり、働きやすい環境だったので、ここにお世話になることを決めました。
仕事内容はWEBサイトの記事作りやSEO分析などのWEBマーケティングです。
Coopの専攻がデジタルマーケティングであるため、必然とCoopでの仕事内容もデジタルマーケティング関連である必要があります。
オフィスに行くこともありますが、基本的にはリモートで裁量もあり、自分のやりたいことにばっちりハマっていました。
業務委託契約という形で携わらせていただき、ありがたいことにCoopが終わった今でも継続してお仕事の依頼を頂いています。
また、Coop期間中はマーケティングの仕事を他でもいくつか受けており、全体収入の50%ほどがリモートの仕事になりました。
②レストランでのバイト
Coop先ではありませんが、ローカルのレストランにも勤務していました。主な理由は、収入面のサポートと英語環境の確保です。
リモートの仕事は孤独なので、レストランでの仕事はリフレッシュにもなります!
レストランではディッシュウォッシャーからサーバー、ラインクックまでほぼ全てのポジションを経験しました。
バイト先では同僚やシェフと英語でコミュニケーションを取る機会が多く、カジュアルな会話から細かい用語まで幅広い表現に触れました。特に現在も働いているローカルのレストランは多国籍な環境でカナダ人やメキシコ、ブラジル、インド、フィリピン出身の方が働いており、貴重な経験ができています。
一方で、いまだに同僚との考え方の違いや忙しい時間帯にコミュニケーションがうまく取れない時はストレスを感じることも、、、
しかしリモートワーク以外でもこのような貴重な経験ができていることにありがたみを感じ、充実感もあります。
労働時間と収入に関しては、週3〜4日、平均して月に50時間ほどのシフトに入り、ここも大きな収入源となっていました。総収入の約50%を占めており、物価の高いカナダ生活費の大きな基盤です。
③ブログ運営
Coop期間中にやっていたことの3つ目はブログ運営です。Coop期間に入る前のタイミングでブログが収益化し、日本円での貯金がコツコツできています。
そもそも私はブログがすごく好きでリモートの仕事としてブログを本業にするのが大きな目標です。
Coop期間中は他のマーケティングの仕事とレストランの仕事があるため、週1日ブログ日として時間を取るのが精一杯でしたが、ブログなしに私の留学生活は語れません。
また、Coopをきっかけに立ち上げたブログですが、結果としてリモートの仕事を得るためのポートフォリオとしても活躍してくれています。
Coopインターン期間中の1日の流れ
Coopインターン期間中は基本的に完全な休みの日はありませんでした。疲れたら長めに睡眠をとる程度でかなりハードに働いていた記憶があります。
基本的には夜型の生活を送っていました。
日本で社会人をしていたときは毎日5時起きだったので、真逆の生活リズムですね。
<パターン①>
- 10:00 起床
- 10:30 朝&昼ごはん
- 11:00~15:00 マーケティングの仕事
- 16:00~23:00 レストランのバイト
- 24:00〜25:00 帰宅
- 26:00 就寝
<パターン②>
- 10:00 起床
- 10:30 朝&昼ごはん
- 11:00~3:00 ブログ執筆
- 15:00~17:00 英語学習
- 18:00 夜ごはん
- 20:00~24:00ブログ執筆
もちろん一日中ダラダラしたり、Youtubeとかネットフリックスみたり、遊びに行ったりもします!個人的にはやりたいことができていて充実してました。
Coopインターン先を見つけるためにしたこと
ではここからはCoopのインターン先を見つけるためにしたことを解説していきます。
①ポートフォリオ作成
まずCoopインターン探しに向けて行ったことは、「ポートフォリオ作成」です。Coopの座学期間中(6ヶ月)に作成しました。ポートフォリオがあれば、自分の経験やスキルを伝えることが可能です。
私の場合そもそもポートフォリオに記載する経験や実績がなかったため、ボランティアや低単価での仕事を受けて実績作りをしました
ブログサイトの立ち上げもその一環です。WordPressを契約し、ライティング、やSEO分析、実際にライターとしてディレクターに指導されながらも働きました。
その結果、経験値・実績ができ、ポートフォリオでの可視化ができるようになりました。
ちなみに座学期間中はポートフォリオ強化のために自分のブログをプロジェクトの題材にして、先生に相談したり、プレゼンを行ったりもしていました。
②肩書きを明確にした
2つ目に行ったことは肩書きの明確化です。
例えば、マーケターとして働きたいです。っていっても採用側からしたらマーケティングにも色々あるし、インパクトにも欠けます。
そのため、どんなマーケターとして働きたいのかをもっと明確にして、具体的な肩書きで印象付けをしました。
現在でもマーケターではなく、ライターやブロガーとして名乗っています。でも実際にやる仕事はライターの範囲には収まっていません。ライティング指導もしますし、分析もしますし、他の分野のアドバイスも行います。
Coopの仕事に限らず、肩書きを明確にする≒セルフブランディングは仕事を得る際には強力です。
肩書きが明確になれば、こちらから応募しなくてもあの人ライターだったよな。と何かしらのタイミングで逆に依頼を受ける可能性も高くなります。
③SNSでの情報発信や応募
SNSでも情報発信や応募をしました。他のプラットフォームでも応募して、案件を受けたりもしました。
この段階ではすでに肩書きが明確なポートフォリオが出来上がっているので、後は応募や情報発信をして仕事のチャンスを待つのみです。
また仕事を得ることができたら、ポートフォリオに掲載しても良いか確認もしました。
ポートフォリオのアップデートを定期的に行うことでより多くの依頼につながります。
Coop留学後のキャリアについて
Coop留学後の現在はカナダで引き続き同じ仕事を継続しています。
そしてカナダ終了後は、リモートの仕事をしながら他の国でのキャリアに進もうと検討中です。
幸いにも現在抱えているいくつかのリモートの仕事はしばらく継続できることになってので、Coop留学をうまく活かせたと言ってもよいでしょう。
日本での就職を考えたこともありましたが、自分の目標と照らし合わせた時には現在のキャリアを続ける方が価値がありそうだと判断し次のステップへ進みます。
Coop留学に限らず、留学後のキャリアを見据えて留学生活を送ることが何よりも大事です!
Coop留学を乗り越えてわかったこと
Coop留学を無事に終えて感じたのは、「他人と比べることに意味はない」ということです。
留学中、周りの人は現地での就職を目指していたり、日本でのキャリアに活かしたいというそれぞれの目標を持っていました。その中で、私の働き方や取り組み方は少し異なっていたため、「これでいいのだろうか?」と悩むこともありました。
しかし、今では周りに流されることなく、自分自身の目標を見失わないことが何より大切だと実感しています。人それぞれ目指すゴールが違えば、当然やり方も異なります。今回の私の体験がすべての人にとって参考になるわけではないかもしれません。
それでも、Coop留学の目的は「留学中の充実」だけではなく、「留学を通じて自分がやりたいことを実現する」ではないでしょうか。自分の目標に向かって、進んでみましょう!