【2024年最新】デジタルノマドビザ発給国一覧とおすすめ5カ国

最近時代の流れとともにノマドワーカーが増えています。
コロナが落ち着いた今、「海外ノマド生活をしたい!」と思いはじめた方も多いのではないでしょうか。
しかしそうなると、

海外でフリーランスするにはビザが必要なの?

ノマドワーカーにおすすめの国は?

こんな疑問が浮かんできませんか?
私もフリーランスになってからどこの国を拠点にしていこうかずっと迷っていました。

そんな時に知ったのが一部の国が発行している「ノマドビザ」の存在。
観光ビザや一般的な就労ビザなど従来のものとは異なりノマドという新しい働き方にしっかりと沿った内容になっているので、より便利で安全なノマドライフが送れるんです。

そこでこの記事では、

  • ノマドビザって何?
  • ノマドビザを発行している国一覧(2024年1月最新版)
  • ノマドワーカーにおすすめな5カ国とえらび方

などを詳しく解説していきます。世界を安全に旅しながら快適なノマドライフを送りたい!という方はぜひ最後まで読んでみてください。

目次

海外ノマドとは?

ノマドワーカー

そもそも「ノマド(nomad)」とは英語で遊牧民という意味で、場所や時間にとらわれない働き方を指します。

独立して業務委託契約などで仕事を請け負うフリーランス、会社員などがオフィスに出社せず遠隔で業務を行うフルリモートワークなどがこれに当てはまります。

パソコン1台あれば完結する仕事の場合がほとんどなので「デジタルノマド」ともいわれます。ノマドワーカーは自宅のみならず、カフェやコワーキングスペースなど好きな場所で仕事をしています。

世界中にはり巡らされたインターネット環境のおかげで、日本の仕事をしながら海外移住や世界を旅してまわる生き方もでき、そのような海外でノマド生活をする人のことを「海外ノマド」と言います。

海外ノマドにおすすめの職種はこちら▼

そんな自由なノマドワーカーですが、しっかり下調べをしないとせっかくの海外を楽しめなかったり、違法就労してしまい二度と国外に行けなくなったりする可能性も…。
とくにフリーランスの方は完全に自己責任ですので、エージェントなどのサポートに頼ることをおすすめします。

海外ノマドやフリーランスに必要な「デジタルノマドビザ」とは?

そもそもビザってよくわからない…という方も多いのでは。
ビザは外国に合法的に滞在・就労するため、また現地での生活を送るために必要なものですので、しっかりと知識をつけておきましょう。

ビザはどんな時に必要?

ノマドビザ

一般的に、他国に滞在するにはビザ(=入国許可証)の取得が求められます。

ビザは各国がさまざまな種類を発行しており、滞在目的に応じて滞在期間や就労・就学ができるかなどのルールが異なります。

日本のパスポート(=身分証明書)は世界一信頼度が高いと言われており、観光目的であればビザを不要としている国も多いです。

一方で働くには、現地の雇用市場に参入することになるため必ず何かしらのビザが必要になる国がほとんど。

つまり「この国で働く必要がある人材だ」と企業などに認められてはじめて働けるという仕組みが基本です。

短期間であれば観光ビザで働ける国や、若者の異文化交流を目的として就労を許可するワーキングホリデービザ(通称ワーホリ)など、組織に所属せず個人で取得できる就労ビザもいくつかあります。

新しい働き方に合わせて登場した「デジタルノマドビザ」

しかし、「現地の雇用市場には関わっていないノマドワーカーの場合はどうなの?」という疑問が浮かびますよね。

たとえば、タイに滞在しながらクラウドソーシングサイトで見つけた日本企業の業務委託を請け負う場合、タイ発行の就労ビザが必要なのでしょうか。

答えはイエス。

上記の例のように、現地での雇用が必要ないことを前提とした就労許可が「デジタルノマドビザ」、通称「ノマドビザ」と呼ばれるものです。

国外からリモートで仕事をするというノマド自体が新しい働き方なので、特にコロナ以降にノマドビザ制度をスタートする国が近年増えてきています。

ノマドビザを持っていると、銀行口座の開設が可能になるなど生活の基盤を作りやすくなり、永住権につながるしくみになっている国も。

ノマドビザは誰でも取得できる?

ノマドビザは、雇用主や契約先、そして収入源が滞在国外にあることが前提です。そのうえで各国さまざまに取得条件をさだめており、基本的に見られるのは下記の3点です。

  • 滞在国外からの安定した収入がある
  • 滞在国内で住む場所が確定している
  • 有効な健康保険に入っている

1番目の「安定した収入」がネックになる場合がほとんど。現地での雇用が必要ないことを証明するために経済的余裕が求められます。駆け出しのフリーランスには少しハードルが高い国も多いです。

お金持ちを呼び込みたいカリブ海リゾートの国などは高収入の証明を求めており、ノマドの中でもオンラインビジネスオーナーや投資家が多い傾向にあります。

一方で、比較的月収の壁が低い国もあるので、行きたい国の条件さえクリアすれば誰でも取得できるビザといえるでしょう。

【2024年最新】ノマドビザを発行している国一覧

2024年現在、世界49カ国(または地域)がノマドビザを発行しています。地域ごとの一覧は以下のとおりです。

アジア

韓国、台湾、タイ、バリ(インドネシア)、マレーシア ※準備中:スリランカ、ゴア(インド)、日本、フィリピン

中東

ドバイ、アブダビ(どちらもアラブ首長国連邦UAEの一部)

ヨーロッパ

アイスランド、アルバニア、アルメニア、エストニア、キプロス、ギリシャ、クロアチア、スバルバード諸島(ノルウェー)、スペイン、チェコ、ドイツ、ハンガリー、ポルトガル、マルタ、モンテネグロ、ルーマニア、ラトビア ※準備中:アンドラ、イタリア、北マケドニア、セルビア ※廃止:ジョージア

アフリカ

カーボベルデ、セーシェル、ナミビア、モーリシャス ※準備中:南アフリカ

北米

なし

カリブ諸島

アルバ、アンギラ、アンティグア・バーブーダ、キュラソー、グレナダ、ドミニカ国、バハマ、バミューダ、バルバドス、モントセラト ※廃止:ケイマン諸島

中南米

アルゼンチン、ウルグアイ、エクアドル、エルサルバドル、コスタリカ、コロンビア、セントルシア、パナマ、ブラジル、ベリーズ、メキシコ

オセアニア

なし

※各地域内50音順

「ノマドビザ」といっても正式名称や条件は国ごとに細かく異なるため、何を含めるかはサイトによって基準がまちまちです。行きたい国があれば個別に調べましょう。

この記事では、英語サイトを含め複数のリソースからできるかぎり最新かつ正確な情報を集めています。今後も更新があり次第アップデートしていきますね!

ビザは更新がめまぐるしいうえ、政府公式サイトなどにも情報が少ないため、詳細は領事館や大使館、有資格のエージェントなど専門家に確認することを強くおすすめします。

ノマドワークの国を選ぶポイント

ノマドビザを発行する国のなかから、何を基準に滞在国を選んだらよいのでしょうか。海外在住の私が、国えらびの際に注目するポイントをご紹介します!

ポイント① ビザの条件

上記でも説明したとおり、各国ノマドビザ取得条件のハードルにはピンからキリまでです。最低収入のみならず、経験年数を問われる場合もあります。ビザの取りやすさは1つのポイントになるでしょう。 

またできるだけ長く滞在し生活の拠点を置きたい人にとっては、滞在可能期間や永住権へつながるかといった点も重要です。

一方で、1つの国に長居せずさまざまな国を点々としたい人にはさほど重要ではないでしょう。

ポイント② 住みやすさ

国の環境になじめるかは、ただの旅行と異なり生活をするうえでとても重要ですよね。

言語

英語ならなんとか最低限のコミュニケーションはできる日本人が多いと思いますが、英語がほとんど通じない国もあります。

食事

スーパーに売っている食材や飲食店で提供している料理も見慣れないものが多いでしょう。日本でいうダシや醤油のように、その国の料理の基本の味付けとなる調味料が口にあわない場合は苦しいかもしれません。

治安

とても心配な部分ですよね。しかし実際私がカナダに住んで感じているように、治安レベルが日本とかけ離れているわけではない国も意外とあるものです。もちろん日本より安全な国はないと念頭においての警戒は必須です。

気候

気温や天気は、生活やコンディションを大きく左右します。私の住むバンクーバーはカナダ国内では暖かいほうですが、そのかわり雨が非常に多く日照不足でゆううつになりがちです。

インフラ

5大インフラと呼ばれる「電気」「水道」「ガス」「通信」「交通」にも着目しましょう。安全な水が手に入りやすいか、移動はしやすいかなど。

そしてノマドワーカーにとって命であるインターネット環境が整っていることも非常に重要です。Wi-Fiが安全につながりストレスなく通信できるか、またカフェやコワーキングスペースが十分にあるかという点もあなたの仕事環境を大きく左右します。

文化・国民性

現地の人たちとの価値観の違いにとまどう場合も感心する場合もあるでしょう。私たちは全く違う教育・バックグラウンドで育っていることを忘れてはいけません。郷に入っては郷に従うことが大事ですが、あまりにもストレスに感じる違いがないかはあらかじめ調べておきましょう。

ポイント③ 物価

物価が高い地域ほど給料も高いというのが基本ですよね。

しかしノマドワーカーの収入源は滞在国外。つまり、滞在国と収入源泉国の物価の差で得することも損することもありうるのです。

たとえば物価の低いタイで生活費を抑えながら、物価の高いアメリカの企業から報酬を得たら、実質かなりの稼ぎになります。
それを目的として海外ノマドの道を選ぶ人も少なくありません。

一方でヨーロッパは物価の高い国が多く、日本の企業からの報酬では足りず赤字になってしまう場合もありえます。収支予算はビザ申請時に提出を求められる国が多いので、そのような計画だとそもそもノマドビザがおりないかもしれません。あらかじめ現実的な収支計画を立てられる国を選びましょう。

ポイント④ 観光

やはり仕事しながら世界を旅できるというのが海外ノマドの醍醐味。行く価値のある観光地が多いかをぜひ調べておきましょう。

シェンゲン協定加盟国(EU圏内の一部)間は自由に行き来できるので、ヨーロッパの国を拠点にノマドをすると何カ国も一気に訪れることが叶いますよ。

観光を重視するならば、日本から、そして周辺国へのアクセスが良いかどうかもポイントになるでしょう。

海外フリーランス必見!ノマドビザで働けるおすすめの国5選

今回は上記のポイントを総合して、海外ノマドワーカーにおすすめの国を5カ国ピックアップしてみました。

  • ポルトガル
  • マルタ
  • ドバイ
  • タイ
  • マレーシア

それでは1カ国ずつ詳しく見ていきましょう。

ポルトガル

ポルトガル ノマド ヨーロッパ
ノマドビザ概要名称Portugal Digital Nomad Visa (D8)
滞在可能期間一時滞在ビザ:1年、居住ビザ:5年
月収条件ポルトガルの最低賃金の4倍以上(2024年時点:3,040ユーロ=約49万円)
住みやすさ言語★★★★  4/5:英語が通じやすい(公用語:ポルトガル語)
食事★★★★★ 5/5:米やシーフードが中心で日本人好み
治安★★★★★ 5/5:世界ランク7位
気候★★★★★ 5/5:年間を通じて寒暖差が少ない
インフラ★★★★★ 5/5:世界ランク15位、高速インターネット
文化・国民性★★★★★ 5/5:日本人に似た気質
物価★★★   3/5:ヨーロッパでは比較的安く日本と同程度
おもな観光地大航海時代の跡が残る首都「リスボン」、世界遺産の街「ポルト」

ポルトガルは、日本人にとってとても住みやすく世界的にもデジタルノマドに人気の国です。
特にマデイラ島では2021年に「マデイラデジタルノマド村」という独自のコミュニティが立ち上げられ、社会的・経済的にノマドワーカーを支援しています。

ポルトガルのデジタルノマドビザは2種類に分かれています。一つは最大1年未満の一時滞在ビザ、もう一方は2年滞在後に5年まで延長でき永住権にもつながる居住ビザです。

実はD8のほかにもD7、D2、ゴールデンビザといった性質の似たビザもあるので、自分の仕事内容に合わせてどのビザを取得するか検討してみてください。

ノマドワーカーにこれから目指すという人向けに、おすすめの職種をこちらの記事で紹介しています。

人気の理由は、カフェやコワーキングスペースもたくさんある整った環境、GPIという世界ランキングで2023年に7位に選ばれるほどの治安の良さなど挙げればキリがありませんが、ポルトガルを訪れる日本人が一番驚くのは食べ物のおいしさだそうです。

シェンゲン加盟国なので周辺の美しいヨーロッパの国々を旅することもかないます。

ラテン系の方々は陽気でパーティー好きというイメージがありますが、ポルトガル人はシャイで温厚、我慢強く働き者といった日本人に似た性格をもっているそうですよ。

唯一のデメリットは収入要件が月約49万円と高い点です。
物価自体はヨーロッパの中では安い国ですが、申請時に高いハードルとなってしまいますね。

マルタ

マルタ ノマド ヨーロッパ 英語圏
ノマドビザ概要名称Nomad Residence Programe(NRP)
滞在可能期間1年(3年まで延長可)
月収条件2,700ユーロ(=約43万円)
住みやすさ言語★★★★★ 5/5:公用語:英語、マルタ語
食事★★★★  4/5:イタリアンに近い魚介料理やウサギ肉
治安★★★★★ 5/5:女性がひとり旅できる国
気候★★★★★ 5/5:夏は暑く乾燥し冬は温暖
インフラ★★★   3/5:Wi-fi天国だが交通・水事情がイマイチ
文化・国民性★★★★★ 5/5:フレンドリーで親切、時間にルーズ
物価★★★★  4/5:日本より若干安い
おもな観光地世界遺産の首都「バレッタ」、中世の風景が残る古都「イムディーナ」

地中海の真ん中に浮かぶ小さな島国マルタはイタリア・中東・北アフリカに囲まれており、3つの文化が融合した独自の文化や料理が楽しめます。

ヨーロッパでは珍しく英語が公用語なので最近は語学留学先としても大人気。
ちなみに私自身は留学先にカナダを選び海外ノマドになりましたが、理由は単なる語学留学だけでないその後のキャリアにつながる独自プログラムに参加したかったから。気になる方はこちらの記事をのぞいてみてくださいね。

マルタにはカフェやコワーキングスペースがたくさんありフリーWi-Fiがつながりやすいです。

所得税を払う必要がない、他のヨーロッパ諸国と比べると物価も収入要件も低いという経済面でもポイントが高いです。

デメリットは、日本からのアクセスと国内の交通の便があまりよくないことです。水道水は飲めますが硬水でかなりまずいとの評判…。

ゆったりとした空気が流れ心地よいですが、コンパクトな国なので長期滞在は飽きると言われています。ぜひシェンゲン加盟国へビザなしで行けるメリットを活用して旅しましょう。

ドバイ

ドバイ UAE ノマド
ノマドビザ概要名称Work remotely from Dubai
滞在可能期間1年
月収条件3,500ドル(=約51万円)
住みやすさ言語★★★★★ 5/5:公用語:英語、アラビア語
食事★★★★  4/5:多国籍。豆料理やケバブなど
治安★★★★★ 5/5:世界ランク6位
気候★★★   3/5:夏が長く蒸し暑いが冬は快適
インフラ★★★★  4/5:インターネット、交通部門では一流
文化・国民性★★★   3/5:イスラム文化に要配慮
物価★★     2/5:日本より若干高い
おもな観光地世界一の高層ビル「ブルジュ・ハリファ」、砂漠ツアー「デザートサファリ」

UAE第二の都市ドバイは、近年急速に発展したグローバルビジネス環境です。そのため外国人が非常に多く、英語さえわかればコミュニケーションで苦労することはないでしょう。

アラブの国といえば石油=お金持ちの国というイメージがあるかもしれませんが、物価は意外にも日本とあまり変わりません。モノによって日本より高かったり安かったりします。

そして一番のおすすめポイントは「タックス・ヘイブン(租税回避地)」と呼ばれ所得税や住民税がかからないことです。
ほかにも、高い医療技術や高速インターネットなどデジタルノマドにとって好ましい環境が整っています。
国をあげてノマドワーカーを歓迎しているので情報も比較的得やすいです(公式サイト)。

注意点は、日本人にとってあまり馴染みのないイスラム文化が根強いこと。
豚肉、肌の露出、飲酒、写真撮影などに制限があるため、事前にしっかりと調べてルールを守りましょう。


夏は40度を超える厳しい気候になりますが、そのかわり駅などの各施設はエアコン完備で安心できます。

収入要件はやはり高いですが、以前の月収5,000ドル以上から大幅に引き下げられました。
世界中からノマドワーカーを誘致するために優遇していることがうかがえますね。

タイ

タイ 東南アジア ノマド
ノマドビザ概要名称Long-Term Resident (LTR)Visa
滞在可能期間5年(10年まで延長可)
月収条件6,666ドル(=約98万円)
住みやすさ言語★★★   3/5:観光地では英語が通じる(公用語:タイ語)
食事★★★★  4/5:スパイシーで好みはわかれる
治安★★★★  4/5:東南アジアでトップレベル
気候★★★   3/5:乾期・暑期・雨期があり年中高温多湿
インフラ★★★   3/5:インターネットはOK、水・交通は△
文化・国民性★★★★  4/5:おおらか。仏教文化・王室に要配慮
物価★★★★★ 5/5:日本の半分ほど
おもな観光地バンコク3大寺院、世界遺産の古都「アユタヤ」

首都バンコクもですが、ノマドの聖地と呼ばれるほど人気な第二の都市がチェンマイ。ラプンツェルの映画に出てくるような美しい「コムローイ」というランタン飛ばしのお祭りが有名です。

チェンマイはひどい渋滞で有名なバンコクと比べ静かで、コロナ以前から外国人のノマドコミュニティができています。

物価が安いので生活費がかなり抑えられます。所得税率は通常35%のところ17%に優遇されます。10年と長期間滞在できるのも魅力です。

東南アジアは安全面で気になる方も多いと思いますが、比較的治安は良いと言われています。「ほほえみの国」とも呼ばれ、優しくおおらかな国民性ですよ。

インターネット速度は問題なく、カフェやコワーキングスペースとフリーWi-Fiの充実という面では良いのですが、水道水が飲めない、トイレに紙は流せず使い方が違うなどの点は要注意です。

富裕層向けとされているだけあり、収入要件がとても高いことがネックです。
しかし、ワークビザやスマートビザといったほかの就労方法もあるので、まずは住んでみてその後LTRビザを目指すのもいいかもしれませんね。

マレーシア

マレーシア ノマド 東南アジア
ノマドビザ概要名称DE Rantau Nomad Pass
滞在可能期間1年(2年まで延長可)
月収条件2,000ドル(=約29万円)
住みやすさ言語★★★★  4/5:公用語:マレー語、準公用語:英語
食事★★★★  4/5:マレー・インド・中華系と多様
治安★★★   3/5:比較的良いがスリなどには注意
気候★★★★  4/5:常夏だが日本の夏より涼しい
インフラ★★★★  4/5:東南アジアで2位
文化・国民性★★★   3/5:多民族・多宗教に要配慮
物価★★★★★ 5/5:日本の3分の1ほど
おもな観光地超高層ビル「ペトロナスツインタワー」、リゾート地「ペナン島」

近代的な首都クアラルンプールをはじめとし、マレーシアも世界中のノマドワーカーに大人気の国です。英語力、インフラ整備、治安はいずれも東南アジアでシンガポールに次ぐ2位だと言われています。

物価が東南アジアでもトップレベルで安く、長期滞在にぴったりのジム・プール付きAirbnbやコワーキングスペースが格安でたくさんあります。
収入要件もそこまで高くなく現実的ですね。

日本との時差が1時間と少ないので、日本の仕事を受注しオンラインミーティングをする人にもストレスが少ないでしょう。

多民族・多宗教国家なので、もっとも多いイスラム教をはじめ仏教、キリスト教、ヒンドゥー教などさまざまな背景を持つ人々の文化に配慮が必要です。

トイレや水事情に関してはタイと似て、あまり発達しているとは言えません。

「ノマドの聖地」ジョージアをおすすめしない理由

ジョージア ノマド ヨーロッパ

ジョージア(以前の呼称は「グルジア」)は東ヨーロッパに位置し、ノマドの聖地とも言われるほど人気の国でした。

理由としては以前「Remotely from Gerogia」という1年間のノマドビザを発行しており現在は終了したものの、もともとビザなしで1年間滞在・就労できるからです。
物価も安く治安レベルも問題なし、ノマド天国だ!…と言われてきました。

しかしロシアに隣接しており、2022年2月に勃発したロシアのウクライナ進行による影響を受けています

EUやNATOに加盟しておらず、かつ天然ガスの輸入をロシアに依存しているのでガス料金がとてつもなく高額になるリスクがあります。

またすでにロシア人が大量に流入しているために不動産価格が高騰しているとの情報も。

以上の地理的リスクから、現在は残念ながらジョージアをおすすめできません。

ノマドビザを知って夢の海外ノマドライフを目指そう

ノマドビザを利用して働ける国を5カ国紹介しました。一言でまとめると、

  • 物価で選ぶなら東南アジア(タイ、マレーシア)
  • 住みやすさで選ぶならヨーロッパ周辺(ポルトガル、マルタ、ドバイ)

と考えて良いでしょう。

ノマドワーカーの目的はさまざまです。海外に移住したい人がいる一方、1つの国に長期滞在せず世界中を旅して回りたい人もいます。

またノマドビザは収入要件など取得のハードルが高いことがわかりましたね。短期ならほかの方法で滞在・ノマドワークが可能な国もたくさんありますが、高スキル・高収入のノマドワーカーはそれだけ世界で優遇されます。

大事なのは、将来どんな働き方・生き方をしたいか?という明確なビジョンを持つことです。
今は手が届かなくても「こんな生き方があるんだ!」と早めに知って、目標に向けた行動を起こしてみましょう!

私のおすすめの第一歩は、留学やワーホリをしながらのブログ運営です。

皆さんの海外ノマドライフの夢が叶うことを願っています!

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この記事を書いた人

カナダのバンクーバーでCoop留学、ワーホリを経験。留学エージェントのWebライターとして100記事以上執筆した経験をもとに海外での生活役立ち情報を発信中。

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